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テレビスポットCM単価“SPIINDEX”の推移と今後の予測
エスピーアイミニコラム:mROI分析~”SYNTHESIS”‐第1弾<mROI分析の意義>

【Ⅰ】テレビスポットCM単価“SPIINDEX”の推移と今後の予測

*下記手法にて分析しています。
・当月含む前12ヵ月移動平均値(季節性・短期影響を省く為)
・「対2008年1月(リーマンショック影響の直後)」比

1. 過去結果:2008年頭から2012年5月までの推移

2007年リーマンショック後2009年末まで大幅なデフレとなったが、2010年頭から価格上昇傾向となった。2011年4~6月は震災の影響で一時的に凹んだもの再び上昇傾向が確認されている。

2. 短期未来予測:2012年11月まで

2012年4月・5月は前年の震災による凹みの反動で大きく上ブレし、6月も同様となるが、7月以降はこれ以上のインフレ要因は少なくやや落ち着くと予測される。
それでも対2009年で見ると値上がり幅が大きく、各広告主がかなりのTVスポットCM効率悪化となっており、今後はより精緻なバイイング戦略、検証、効率改善スキーム確立と運用が求められる。

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【Ⅱ】SPIミニコラム

弊社アナリストによる「SPIミニコラム」、第8回目となります。
今回より新シリーズ「mROI分析~”SYNTHESIS”」。
第1弾は「mROI分析の意義」です。

<mROI分析~”SYNTHESIS”:「mROI分析の意義」>
「mROI」は昨今だいぶ馴染みのある言葉になってきましたが、今一度その意味をおさらいしておきましょう。
mROI=Marketing Return On Investment、マーケティング活動に関わる投資=費用全体に対する「効果」、となります。
ここで言う「マーケティング活動」とは、狭い意味では「メディア6媒体への広告投下費用」ともなりますが、より広く「PR、店頭販促活動等まで含んだマーケティング費用」とも理解する事ができます。

mROI分析と、その意義とは
mROI分析とは、下記に挙げている検証項目を「数学的・理論的な統計分析」により分析し、結果を数値化して導き出す分析です。

  • 費用に対する効果と、効果を上げるのに必要な費用(クリエイティブパワーによる影響も含む)
  • 各種投資(TVCM、webバナー、等)の中での効率順位把握、及び投資間の間接効果も含む
  • 各投資間の間接効果を把握(webバナークリックにはTVCMも貢献している、等)
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これらを「数学的理論的分析による、精緻な数値化された結果」にて把握する事で、下記目的を達成する事を後押しします。
  • 次回キャンペーントータル予算適正化(クリエイティブパワーによる影響も含む)
  • 次回キャンペーン予算の各投資先への最適配分(各投資先間での「間接効果」も加味)
  • 非効率投資媒体の洗い出しと、改善アクションの見極め


限られたマーケティング/コミュニケーション/メディア/広告予算は、できるだけ無駄なく、効果が最大化できるよう計画され実行されなければなりません。
その為にはより精緻なmROI分析が必要となりますが、その為には「的確な手法」「正確なデータ」「マーケティング活動/メディアプラン/広告購買への深い知識」が必要になります。

SPIの持つmROI分析サービス「SYNTHESIS」では、今迄の経験と実績、SPIが持つ各種データと知識経験により、精緻な分析とコンサルティングサポートが可能となっております。

次回以降は、mROI分析の手法と実績・活用方法について、より具体的な説明を予定しています。

文責:小久江士郎(シニアコンサルタント)

より詳細な情報をお求めの方は、spiindex@spi-consultants.netまでご連絡下さい。

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