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テレビスポットCM単価“SPIINDEX”の推移と今後の予測
エスピーアイミニコラム:mROI分析~”SYNTHESIS”‐第5弾<mROI分析の適切な運用方法>

【Ⅰ】テレビスポットCM単価“SPIINDEX”の推移と今後の予測

*下記手法にて分析しています。
・当月含む前12ヵ月移動平均値(季節性・短期影響を省く為)
・「対2008年1月(リーマンショック影響の直後)」比

1. 過去結果(2008年頭から2012年9月までの推移)と、短期未来予測(2013年3月まで)

2012年中盤は、スポット売上が伸びず、しかし視聴率も不調が続く為、SPIIndexは対前年同レベルで推移している。
各広告主別に見ると、アクチュアル管理が一層困難となっており、実績GRPコスト効率の大幅な悪化が散見される。
2013年改編前(3月頃まで)は、同様の傾向で推移すると予測される。

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【Ⅱ】SPIミニコラム

弊社アナリストによる「SPIミニコラム」、第12回目となります。
シリーズ「mROI分析~”SYNTHESIS”」第5弾(最終回)は、「mROI分析の適切な運用方法」です。

<mROI分析~”SYNTHESIS”:「mROI分析の適切な運用方法」>
前回まで4回に渡り、mROI分析のポイントについてご説明して参りましたが、最後に、その適切な運用方法についてご紹介したいと思います。

「mROI分析の適切な運用方法」とは?
初回にご紹介しましたように、mROIには大きな3つの分析目的があります。

I. 次回キャンペーントータル予算適正化(クリエイティブパワーによる影響も含む)
II. 次回キャンペーン予算の各投資先への最適配分(各投資先間での「間接効果」も加味)
III.非効率投資媒体の洗い出しと、改善アクションの見極め

では、上記目的をより高いレベルで達成する為には、mROI分析をどのように運用していけば良いのでしょうか。
ポイントは、下記の2つです。

①継続したmROI分析の実施
mROI分析は、ともすると“一回実施して充分”と考えられがちですが、継続して実施してこそ、その真価が発揮されると言っても過言ではありません。
その理由は、下記の通りです。

*継続する事で、より分析が精緻化できる
・・・前回分析結果と経験を活かす事ができ、更にデータポイントも増える事から、精緻度が更に向上します。
*継続した結果検証による、あくなき効率改善の実施
・・・新たな課題を発見し、適切な対策考案の一助となります。

②仮説に基いて行った「アクション」に対しての結果検証
一度目のmROI分析を基に行った「アクション=施策」の結果を検証し、その「アクション=施策」の効果を事後検証する事で、“新たなアクションの結果測定”と“更なる改善策への示唆”を導き出す事ができます。

つまる所、mROI分析とは、「マーケティング活動の総合的な事後評価」、すなわち“健康診断”のようなものです。
半年、あるいは年間の「マーケティング活動」を、全体的にパチリとレントゲン撮影して、その状態を可視化してくれます。
“健康診断”は、私たちが健康を維持し改善していく為には、毎年の実施が望ましい事は言うまでもありません。それは、「マーケティング活動」についても同じ事なのです。

毎年毎年、我々の健康とそれを取り巻く環境と同じように、各広告主のマーケティング状況(広告購買単価、出稿媒体、等)もマーケティング環境(TV視聴率、スマホ利用率、等)も変化していきます。 マーケティング活動に「状況の透明化」=mROI分析を導入し、その変化への対応状況を定期的に把握する事こそが、“PDCAサイクルの確立”=“あくなき効率改善”の一助になると我々は考えています。

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最後となりましたが、<mROI分析~”SYNTHESIS”>コラムについて、ご覧頂き誠にありがとうございました。

次回からは、また新たなコラムをスタートさせる予定です。
どうぞよろしくお願い致します。

文責:小久江士郎(シニアコンサルタント)

より詳細な情報をお求めの方は、spiindex@spi-consultants.netまでご連絡下さい。

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