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エスピーアイ独自調査レポート:「ブランド好き男子は女性よりも男性に多い!?」

*CCSとは:
・SPI所属Aegis group独自調査、世界各国で実施
・CCS2012=日本は県別調査/6,000サンプル

【2013年3月調査】「ブランド志向派は女性よりも男性が多い!?」

長かった冬も終わりに近づき、季節は3月。春を迎えようとしています。 様々なショップの店頭には、多種多様な新商品がズラッと並べられ、食品や衣類、コスメなど「春物」商品が沢山街に溢れていますね。 そんな春物への購買意欲が高まるこの時期、各ブランドでも「春物」商戦をスタートし、至る所で色々な商品を目にします。 皆さんは、どんなブランドの商品をよく購入しますか?
今回は、ブランドの商品が好き!という、いわゆる「ブランド志向」と呼ばれる人々について、性年齢層と、 その層についてのMedia-habit/lifestyle/hobbyをCCS2012(日本対象)にて調査分析を行いました。

*「ブランド志向(派)」な人の定義
…設問=「有名なブランドの商品だけ購入する」「いいものにはお金をかける」
について、両方に「はい」と答えた人

1, 性年齢別分析

男女ともに、比較的若い世代(15-39才)がよりブランド志向である、という傾向にあるようです。
要因は様々あると思いますが、「結婚」もその一つかもしれません。未婚の方が自由に使えるお金が多く、 「有名なブランドの商品だけ購入する」「いいものにはお金をかける」事が可能だからです。 CCSでの調査結果では「15-39才=結婚者率25%&40-64才=結婚者率68%」で、ブランド志向派が若者に多い、という結果と関連性が見られます。
そして若干意外かもしれませんが、 ブランド志向派は、男性の方が女性のよりも多い、ということがわかりました。 ブランド好き、というと一見女性に多いようなイメージを浮かべてしまいますが、意外にもブランドを支持する傾向が強いのは男性に多いようです。

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2, 男女差の原因分析

では、なぜこんなに男性と女性で差が開いたのでしょうか?
男女間での価値観・消費行動の違いを分析した所、下表の項目にて、男性が女性よりも高い結果となりました。
この中で特に“ブランド志向”と関連があると思われるのは、下記2項目です。
*時間を節約するためにお金を使うことをいとわない。
*買物に行くときはリストにあるものだけをきっちりと買う。

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概して、男性は傾向として、ショッピングに長い時間をかけるのを好みません、 なぜなら「買う物を決めてから」その“必要な物”を買う為に、ショッピングに出かけるからだと言えるでしょう。 そして「買い物時間」を節約する傾向にある為、自然と買い物の選択肢が狭くなり、「誰もが知っている良いブランド」なら高くても買うのではないでしょうか。

「買い物に出かける事」自体が目的となる女性と違い、男性は「ショッピングの目的」が「決まった物を買う事」である為、 ぶらぶらとウィンドウショッピングなどして新しいお店を探したり、が苦手なのです。
女性の長時間のショッピングに付き合わされてデパートの隅っこで辟易としているのは、いかにも見慣れた光景、という感じです。


3, ブランド志向派の価値観、消費行動

ではここで、今回のターゲットである「ブランド志向」の人とはどのような人達なのか、「ブランド志向男女 対男女全体」比較分析した所、下記のような特徴が浮かび上がりました。
・自己顕示欲が強く、リーダーシップをとるのが好き
・人付き合いが盛んで社交的かつアクティブ
・周囲の影響を受けやすい
・流行に敏感で、常に最先端にいたい
・自分のこだわるところにはお金をかける

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4, 男女別メディア接触状況

次に、ここでは男女別で、メディアの接触状況にどのような違いがあるのか、様々な角度で探ってみます。

4-1, メディア別接触平均時間

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「ブランド志向の女性」は、女性全体と比べて約2倍の「紙媒体への接触時間」となりました。
女性は流行ブランド/トレンドを追うにはやはり「色々な情報が詰め込まれている」雑誌を重宝している、と言えそうです。
「ブランド志向の男性」は、「携帯電話からインターネット」の接触時間が高くなりました。
これはショッピングにおいて「リストにあるものだけをきっちり買う」という男性の傾向が、「手軽にインターネットへ接続でき、自分が必要だと思う情報のみ検索できる」携帯電話からのインターネット接続接触時間増加、に反映されていると考えられます。


4-2, ブランド志向の男女別メディア接触状況詳細

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「ブランド志向の女性」対象では、対女性全体にて接触時間が長いメディア=「雑誌」について、詳細分析を行いました。
やはり多くのブランド志向の女性たちがよく読む雑誌記事は、「ファッション/美容」でした。 「ブランド志向の女性」が、“好きな雑誌”はsweetとMOREが同率ナンバーワン、“よく読む雑誌”は1位にViVi、2位にJJがランクインしました。
「きれいめカジュアル」や「大人かわいい」などの文言が並び、今をときめくAKB48の 篠田麻里子やいつも話題性のある紗栄子など、女性の憧れるモデルを多数起用している雑誌が上位ランクインしています。 一般の女性はもちろん、「影響を受けやすい」ブランド志向の女性は特にこういった雑誌に惹かれるのかもしれません。

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「ブランド志向の男性」対象では、対男性全体にて接触時間が長いメディア=「携帯電話からのインターネット」だった為、 「インターネットからのアクセス」について詳細分析を行いました。
「ブランド志向の男性」のインターネット接触において、“アクセスする内容”は1位がニュース、僅差の2位は動画サイト、でした。
また、 “よく利用するサイト”は、yahoo!とGoogleが1・2 位、3位4位にはAmazonと楽天というショッピングサイトがランクインしました。

以上、ブランド志向に関するこれまでの調査をまとめると、以下のようになります。

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いかがでしたでしょうか。
次回以降も引き続き、弊社/弊グループ独自消費者データベース「CCS」にての調査分析結果をレポートしていきたいと思います。

文責:渡辺あゆみ(PR主任)&小久江士郎(シニアコンサルタント)

より詳細な情報をお求めの方は、spiindex@spi-consultants.netまでご連絡下さい。

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